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ヨハネ黙示録 12章1〜6節     2014年12月12日

女は男の子を産んだが、彼は鉄のつえをもってすべての国民を治めるべき者である。この子は、神のみもとに、その御座のところに、引き上げられた。 (5)

 十二〜十四章は中間的な挿入となり、十一章の第七のラッパに続く災いは十五章に出てくることになります。神の国が打ち立てられたことが宣言される中で、信じる者たちとサタンの間にどのような戦いがあるかが語られます。
 1節にある「ひとりの女」とは神に信頼し、神の約束を信じて生きる「真のイスラエル」を指しています。そして、このイスラエルの末として、主イエスは生まれました。主イエスが生まれるために、イスラエルは大きな苦しみをも経験しました。サタンは、神の御子、救い主なるお方が生まれたら、即座に食い尽くしてしまおうと待ち構えていたのですが、主イエスは、その地上の生涯を全うし、救いのために必要なすべての業を成し遂げて、父なる神の御座の右に引き上げられたのでした。
 主イエスを生み出した、「真のイスラエル」である教会は荒野に逃げていきます。しかし、そこにあっても主は教会のために逃げ場、避け所、安全な場所を用意しておられたのでした。 

ヨハネ黙示録 12章7〜12節     2014年12月13日

兄弟たちは、小羊の血と彼らのあかしの言葉とによって、彼にうち勝ち、死に至るまでもそのいのちを惜しまなかった。(11)

 天では戦いがありました。龍とか、全世界を惑わす年を経たへびとか言われたサタンは地に投げ落とされてしまいます。天では大きな賛歌の声が上がります。
 サタンは、人間を誘惑し、だまして、神に背かせようとします。自分自身が神に背くだけでなく、神と親しい関係にある者たちを惑わして、神に対する反逆者にさせようとするのです。そして一旦、私たちがサタンの策略に陥って罪を犯すと、手の平を返したように、私たちを訴え、私たちにはもう救われる資格がない、神も私たちのことを愛していない、と私たちを不信仰と、絶望へと突き落とそうとします。しかし、すでにサタンは天において居場所を失ってしまいます。
 そして、主を信じる私たちもサタンに打ち勝つことができます。鍵になるのは、小羊の血と証しの言葉です。私たちは自分の力で勝利することはできません。それは十字架の主の御業です。そして救われたお互いは、主を喜び、大胆に証しをしていくのです。

ヨハネ黙示録 12章13〜18節     2014年12月14日

龍は、女に対して怒りを発し、女の残りの子ら、すなわち、神の戒めを守り、イエスのあかしを持っている者たちに対して、戦いをいどむために、出て行った。(17)

 龍なるサタンは、主イエスを生み出した母なるイスラエル、真のイスラエルなる教会に襲いかかろうとします。しかし女は、翼を与えられてへびから逃れます。「また一年、二年、また半年」とか、「一二六〇日」とか言われているのは、三年半のことです。三年半は七年の半分ですから、7が完全数であることを思うと、教会が龍に追い回されている期間が決して長い時間ではない、ごくごく限られた時間であることを暗示しています。この龍とかへびと言われているサタンは、女を押し流してしまおうとしますが、それも成功しません。
 龍は、こんどは女の残りの子らに対して戦いを挑みます。彼らは神の戒めを守り、イエスのあかしを持っている者たちです。彼らは教会によって生み出されたキリスト者たちです。私たちにも戦いがあります。しかし、主の戒めを守り、主イエスが私たちに与えて下さった恵の約束にすがっている人には勝利が約束されているのです。



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