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ヨハネ黙示録 13章1〜10節     2014年12月15日

耳のある者は、聞くがよい。とりこになるべき者は、とりこになっていく。つるぎで殺す者は、自らもつるぎで殺されねばならない。ここに、聖徒たちの忍耐と信仰とがある。(9〜10)

 海の砂の上に立った龍は、海からの援軍を求めます。そして海から一匹の獣が上がってきます。この獣は龍なるサタンから権力を与えられて、神を汚し、大言を吐き、聖徒たちに戦いを挑みます。この獣について、多くの注解者たちはローマ帝国のことを指しているのだろうと言いますが、単にローマ帝国と言うよりも、終末的な反キリスト的国家権力というように言った方がよいかもしれません。
 この獣は、すべての部族・民族・国語・国民を支配し、聖徒たちを迫害します。しかし、この獣が活動を許されているのもやはり四二ヶ月、三年半です。厳しい迫害の中にあって、まるで教会に対しても悪の力が勝利しているように見えるかもしれません。ある者たちは信仰から離れ、またある者たちは迫害の中で倒れ、殉教していきます。そこで必要なのは忍耐と信仰に生きることです。恐れないで下さい。主は私たちを助けて、そのような歩みをさせて下さるからです。

ヨハネ黙示録 13章11〜18節     2014年12月16日

それから、その獣の像に息を吹き込んで、その獣の像が物を言うことさえできるようにし、また、その獣の像を拝まない者をみな殺させた。 (15)

 先に海から上ってきた獣の他に、今度は地から他の獣が上ってきます。そしてこの第二の獣は第一の獣を拝ませ、また様々なしるしを行って、人々を惑わします。これはある種の偽預言者と言うことができるでしょう。力ある業や奇跡を行い、私たちを驚かせたとしても、それはその人が正しい者である証拠ではありません。主を否定するのは偽りです。惑わされてはいけません。
 彼はあの海から出て来た獣の像を造り、それを拝ませます。また、すべての者の右の手、または額に獣の名の刻印を押します。六六六という数字はこの獣をあらわしているのですが、完全数七に足りない数字を並べた、邪悪なものの象徴と言うことができるでしょう。
 この獣の像を拝まない者たちは殺されていきます。しかし、どんなにおどされても、またそれが死を意味することが明らかであっても、なおも命をかけて主に従う人々がいました。そして、この獣の支配はほんの短いときにすぎません。すでに神の勝利は決まっていたからです。


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