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Tコリント 5章1〜8節     2013年11月17日

新しい粉のかたまりになるために、古いパン種を取り除きなさい。あなたがたは、事実パン種のない者なのだから。わたしたちの過越の小羊であるキリストは、すでにほふられたのだ。(7)

 パウロはこの五章では、パウロのもとに寄せられた情報から、教会のある一部の人たちの中にはびこっている不品行について語っています。主イエスを信じていながら、この世にもないような不品行を行っている者がいる・・・自分の父親の妻と関係を持っている人がいる・・・パウロはそのような罪を教会の中にそのままにしておくべきではないということをパン種のたとえを用いて語ります。パン種は少しでもパン生地全体を膨らませる。それを同じように、罪は小さくあっても、教会全体に汚れを及ぼしていきます。
 旧約聖書でイスラエルの民がエジプトから脱出したとき、イスラエルの民は過越の小羊をほふり、パン種を入れないパンを食べました。それ以来、出エジプトを記念する過越の祭ではパン種を入れないパンを食べました。過越の小羊が指し示していた主イエスが十字架で死なれた以上、私たちは罪から離れて生きるべきなのです。

Tコリント 5章9〜13節     2013年11月18日

兄弟と呼ばれる人で、不品行な者、貪欲な者、偶像礼拝をする者、人をそしる者、酒に酔う者、略奪をする者があれば、そんな人と交際をしてはいけない、食事を共にしてもいけない (11) 

 このところでパウロは「前の手紙」に言及しています。この第一の手紙が書かれる前に、「前の手紙」が書かれていたのです。この手紙は今は失われてしまって現存していません。しかし、そこでもすでにパウロは教会の中にある不品行について取り上げ、「不品行な者たちと交際してはいけない」と言っていました。
 それは、教会の外の人々について言っていたのではありませんでした。主イエスを信じ、十字架の恵みにあずかり、兄弟姉妹と言われる人でありながら、罪の中にことさらに留まり続ける人たちについて、パウロは交際してはいけない、食事を共にしてもいけない、と厳しく語ったのでした。
 パウロは罪の中にある人を切り捨てようとしているのではありません。しかし、同時に、罪を犯しても、古い生き方の中に留まり続けても、よいではないかと開き直ろうとする人たちに対してパウロは厳しく語り、また、教会が、教会の中の罪に対して中途半端な態度をとってはいけないことを明言するのです。



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