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Tコリント 3章1〜9節 2013年11月10日 |
だから、植える者も水をそそぐ者も、ともに取るに足りない。大事なのは、成長させて下さる神のみである。 (9) 教会の中でお互いに非難し合い、裁き合い、争っているコリントの人々に対して、パウロは、あなたがたは肉の人、肉に属する者,キリストにある幼な子だ、というように言います。そのような分裂や争いは普通の世界ではよくあることかもしれない、けれども、キリストにあってあがなわれたお互いの中にそのような争いがあるということにパウロはとても大きな痛みを感じています。
パウロもアポロも、一生懸命主の御用をしました。パウロが植え、アポロが水を注ぎました。パウロがコリントの町に福音をもたらし、パウロが去った後、アポロがコリントの人たちにさらに主の恵みを語り、彼らを建て上げていきました。私たちもそうです。誰かが私たちに福音を伝えてくれ、また多くの人たちが私たちの信仰の成長を手助けしてくれました。しかし成長させてくださるのは、ただ一人栄光をおとりになるべきなのは、神です。私たちは、この神の同労者として共にその働きの一端を担わせていただいているに過ぎないのです。
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Tコリント 3章10〜15節 2013年11月11日 |
神から賜わった恵みによって、わたしは熟練した建築師のように、土台をすえた。・・・そして、この土台はイエス・キリストである。
(10〜11) パウロはコリントの町を訪ね、そこで福音を語りました。まさにコリント教会の土台を据えました。この土台は決して据え変えられてはなりません。その土台はイエス・キリストです。しかし、土台は同じでも、その上にどのような素材で、どのような家を建てるかはその人次第です。
私たちは皆、同じ主を信じて歩みます。そしてこの土台さえあれば、私たちは救われます。しかし、その後の歩みがどうでもよいということではありません。火の中を通されるとき、様々な誘惑や迫害、困難の中を通るときに、あとに残る働きとなるかどうかは、私たちひとりひとりの主にある歩みにかかっています。
もちろん、パウロは火の中を通っても、後に残るような歩みをコリントの人々に期待しています。しかし、どうであったとしても、土台は変わることはありません。それは十字架につけられたキリストなのです。
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Tコリント 3章16〜17節 2013年11月12日 |
あなたがたは神の宮であって、神の御霊が自分のうちに宿っていることを知らないのか。(16) イスラエルの人々にとってエルサレムの神殿はとても大切な場所でした。そこはアブラハムがイサクをささげた山であり、ダビデが悔い改めの祈りをささげた場所であり、そこに神の指示の中で神殿が建てられた場所だったからです。そして、その神殿がバビロンによって破壊され、捕囚の時代を経験してからはなおさら、エルサレムの神殿を慕う気持ちは強くなっていました。
この時代に置かれていたのはヘロデ大王が巨額の費用と時間をかけて建てた神殿でした。そこでは毎日礼拝が献げられ、主の御前に祈りがささげられていました。しかし、パウロは言います。どんな神殿にまさって、あなたがたは神の宮なのだ。神の宮は神にささげられたもの、聖なる神の住まれる家です。だからその聖なる宮を破壊するようなことをしてはならない。
「あなたがたは神の宮」というときに、ここでは私たちひとりひとりがという以上に、教会としての私たちがということです。それは建物のことではありません。主を信じる者たちの共同体としての教会を指しているのです。
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Tコリント 3章18〜23節 2013年11月13日 |
だから、だれも人間を誇ってはいけない。すべては、あなたがたのものなのである。・・・そして、あなたがたはキリストのもの、キリストは神のものである。(21、23) 私たちは自分が知者だと思うでしょうか。おそらく、自分のことを非常に優れた知恵の持ち主だとは思わないまでも、自分の判断や自分の意見にそれなりの自信を持っている・・・ということではないでしょうか。ある意味、それはとても大切なことですし、健全なことだと思います。しかし、同時に自分の知恵の限界、つまり、自分は間違うことがあるという謙虚さをもつことはとても大事なことかと思います。少なくとも神の知恵のもとにあって、人間の知恵がどんなに愚かなものであるかということを知っていることは大切なことです。
知者たちが集まって議論を重ねて何らかの結論を導き出したとしても、そこにも多くの欠けがあることでしょう。コリントの人たちは自分の意見を主張するのに、教会のリーダーたちの名前を持ち出したかもしれませんが、それらの人たちもコリント教会に仕えるために立てられた者たちでした。そしてコリント教会のすべての人は自分のために生きるのではなく、キリストのものとして、キリストのために生きることを求められていたのです。
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