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Uコリント 10章1〜6節     2014年1月30日

わたしたちは、肉にあって歩いてはいるが、肉に従って戦っているのではない。わたしたちの戦いの武器は、肉のものではなく、神のためには要塞をも破壊するほどの力あるものである。(3〜4)

 さて、慰めに満ちた手紙である、このコリント人への第二の手紙ですが、この十章以降はまたとても語調が厳しくなっていきます。九章までのトーンががらっと変わるので、もともとこの十章以降は別の手紙だったのではないかと言う学者がいるほどです。しかし、現実としては、深く罪を悲しみ悔い改める人がいる反面、なおも心をかたくなにしてパウロに対する反感をあらわにする人々もいたのでしょう。そういう人々の批判の一つは、パウロは律法や言い伝えを守ることをしない、パウロは肉に従って歩んでいるのだ、というものでした。特に、パウロが離れているときには、このような人々は余計大きな声でパウロを批判しました。
 確かに私たちは肉体を負っています。しかし、古い罪の原則に従い、その支配の下に歩んでいるのではありません。私たちは肉によって戦うのではなく、もっと大きな破壊力を持った霊の力によって、悪魔の支配と戦うのです。

Uコリント 10章7〜18節     2014年1月31日

誇る者は主を誇るべきである。(17)  

 パウロを批判する人々も、自分たちはキリストに属する者だ、と声高に主張しました。彼らは自分たちの知恵の言葉を誇り、雄弁さを誇り、自分たちの善き行いを誇って、パウロをこき下ろしました。「パウロの外見は弱々しく、話はつまらない」。そういった話はしっかりパウロ自身の耳にも入っていました。確かにパウロの外見はあまりぱっとしなかったのかもしれません。パウロはいわゆる大衆受けするようなスピーカーではなかったのでしょう。
 パウロは決して自分のわざを誇ろうとはしません。そもそもコリントの人々に福音を伝えたのはパウロだったのですが、パウロは自分のまいた種がコリントでも、他の町々でも、さらに豊かに実を結んでくれることを願っています。パウロはまた、さらにコリントの向こうにある、まだ福音を聞いたことのない人々に福音を伝えたいと願っています。しかし、それはパウロの誇りではありません。彼が誇るのは、ただ主ご自身だけです。そしてパウロは主に推薦される者として生きていこうとしていたのでした。



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