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Tテモテ 2章1〜7節 2014年6月10日 |
神は、すべての人が救われて、真理を悟るに至ることを望んでおられる。神は唯一であり、神と人との間の仲保者もただひとりであって、それは人なるキリスト・イエスである。 (4〜5) さてパウロはここで最初の勧めをします。それは上に立っているすべての人々のために祈るようにということでした。パウロはこの手紙を書いてあまり長くたたないうちに、暴君・皇帝ネロの時代の迫害にあって殉教していきます。上に立つ人々は必ずしも正しい良心をもって生きているとは限りません。しかし、彼らが正しく、その与えられている仕事をしていくときに、私たちは「安らかで静かな一生を信心深く謹厳に過ごす」ことができるのです。そのような意味で、私たちも日本や世界の指導的な立場にある人々のために祈る責任を与えられています。
そして、それだけでなく、神はすべての人が救われることを願っておられます。ですから、私たちは上に立つ人々の救いのためにも祈るべきです。神は唯一であり、その唯一の神と、私たちとを和解させてくださる仲保者もただひとり、イエス・キリスト以外にはいないからです。
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Tテモテ 2章8〜15節 2014年6月11日 |
男は、怒ったり争ったりしないで、どんな場所でも、きよい手をあげて祈ってほしい。また、女はつつましい身なりをし、・・・むしろ、良いわざをもって飾りとすることが、信仰を言いあらわしている女に似つかわしい。 (8〜10)
男はとかく大声を上げて相手を威嚇したり、論争を戦わせて相手をねじ伏せたりというような仕方で、他者に立ち向かい、人間関係を勝ち負けでとらえる傾向があります。しかし、パウロが男たちに求めたのはどんな場所でもきよい手を上げて祈るということでした。祈りといいうと、女性の方が得意としているようにも思います。しかし、神は、勇敢に敵に立ち向かい、問題の中にあっても雄々しくある、という事以上に、男がきよくあること、また熱心に祈ることを求めておられます。
女性に対してもパウロは、高価な飾りをつけたり、きらびやかな衣裳を着るということによってではなく、良いわざをもって飾りとする事を勧めます。パウロは、ここで女性が男性の上に立つことを戒めていますが、単に女性がリーダーシップを取ることを禁じているというよりも、これは女性が教育を受ける機会を与えられなかった時代の制約の中で教会の秩序を守るために語られている言葉として理解した方が良いでしょう。実際、旧約聖書の中には何人もの女性のリーダーたちが登場します。
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