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コロサイ 4章2〜6節 2014年5月16日 |
いつも、塩で味つけられた、やさしい言葉を使いなさい。(6) 次にパウロは祈りの勧めをします。祈ることは、いろいろな働きに動き回るよりも、もっと大切で、もっと力のある働きです。悪魔は私たちを霊的に眠らせ、まるで何も祈らなくても、なんでもできてしまうかのように錯覚させます。ですから、私たちは「目をさまして」祈るべきです。パウロはまたここでコロサイ教会の人たちに、「わたしたちのためにも」祈ってほしいと要請しています。パウロは確かに優秀な人物でしたが、祈りの力を知っていましたし、また、自分の宣教の働きにおいて祈りがなければ無力であることを知っていたのです。
パウロはまた、今の時を生かして用いるようにと語り、語る言葉に気をつけるように勧めます。私たちの語る言葉は塩で味づけられた言葉であるべきです。聞く人たちを生かす言葉・聞く人たちの益になるような真実な言葉を語るべきです。真実な言葉が愛のないところで語られるときに、どんなに正直で真実であっても、聞く人たちを殺してしまいます。だからパウロは「塩で味つけられた、やさしい言葉」をいつも語るようにと勧めるのです。
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コロサイ 4章7〜9節 2014年5月17日 |
あなたがたのひとり、忠実な愛する兄弟オネシモをも、彼と共に送る。彼らはあなたがたに、こちらのいっさいの事情を知らせるであろう。(9)
パウロは手紙の締めくくりに入っていきます。パウロはこの手紙をテキコに託します。テキコはエペソに立ち寄って手紙を届け(エペソ六21)、続いてコロサイに向かったのでしょう。テキコはパウロの様子を人々に詳しく伝え、またパウロの手紙の分かりにくいところについては説明を加えたに違いありません。パウロはテキコを「忠実に仕えている愛する兄弟」と紹介したのでした。
パウロは続いてオネシモを送ると言って、紹介します。オネシモについてはピレモン書に詳しく出てくるのですが、彼はもともとコロサイ教会の信徒であったピレモンの家の奴隷でした。しかし、彼はピレモンの家から逃げ、逃げた先のローマでパウロと出会い、主イエスを信じる者となり、パウロを手伝うようになったのでした。パウロは彼をピレモンのもとに送り出し、コロサイの人々にも「逃亡奴隷」ではなく、忠実な愛する兄弟として紹介したのでした。
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コロサイ 4章10〜18節 2014年5月18日 |
あなたがたのうちのひとり、キリスト・イエスの僕エパフラスから、よろしく。彼はいつも、祈のうちであなたがたを覚え、あなたがたが全き人となり、神の御旨をことごとく確信して立つようにと、熱心に祈っている。(12) パウロは自分のもとにいるアリスタルコ、マルコ、エパフラス、ルカ、デマスからの挨拶を伝え、またコロサイ教会のアルキポへの伝言を伝えます。パウロと苦難をともにしながら、彼の働きを支えた同労者たちがいたのです。
中でもエパフラスは、コロサイ教会にとって特に重要な人物でした。最初、コロサイ教会にこの福音の奥義を伝えたのはまさに、このエパフラスだったからです。このエパフラスは単にコロサイに福音を伝え、教会ができたらもう知らないということではなく、いつもコロサイ、ラオデキヤ、ヒエラポリスの教会のために熱心に祈っていました。エパフラスの祈りは、自分が福音を伝えた町々のキリスト者たちが、全き人となり、また神の御旨を知って、喜びと確信をもってその御旨の中を生きることができるようにということだったのです。あなたのためにも今も祈っている人がいます。あなたもまた誰かのために祈ってください。
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