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マルコ 5章1〜20節 2019年2月7日 |
「あなたの家族のもとに帰って、主がどんなに大きなことをしてくださったか、またどんなにあわれんでくださったか、それを知らせなさい」。(19) 主イエスと弟子たちがたどりついた対岸の地は異邦人の地でした。そこには墓場をすみかとしている男がいました。彼は悪霊にとりつかれてしまい、夜昼叫び続けて、人々を恐れさせ、また石で自分の体を傷つけ続けていました。彼に住み着き、彼を支配していた悪霊は自分のことを「レギオン」と言います。レギオンとはローマの軍団を意味する言葉です。彼のうちには大量の悪霊が取り憑いていたのでしょう。
主イエスはこの男を悪霊から解放してくださいました。彼に住み着いていた悪霊たちはそばで飼われていた豚の群れにとりつき、二千匹の豚が崖から水に飛び込んで死んでしまったのでした。まさにこの男も危機一髪だったということでしょう。
主イエスにお供したいと申し出るこの男に、主はまず家族のところに帰って、神がしてくださった大きなことを証しするようにと命じられました。私たちも主が自分にしてくださったことを語り続けたいと思います。
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マルコ 5章21〜34節 2019年2月8日 |
イエスはその女に言われた、「娘よ、あなたの信仰があなたを救ったのです。安心して行きなさい。すっかりなおって、達者でいなさい」。(34) 主イエスがゲラサ人の地から、また向こう岸に戻ってこられたとき、また大勢の群衆が主イエスのところに集まって来ました。しかし、そのような大衆の中にいるひとりではなく、主イエスと一対一で向き合った人は必ずしも多くはなかったかもしれません。
会堂司ヤイロは主イエスと向き合った一人です。彼は主イエスの足もとにひれ伏して、主イエスに娘の癒しを懇願したのでした。ところがヤイロの家に向かっていく途中で、一つの出来事が起こります。十二年間も長血に悩んでいた女が、後ろから主イエスに近づき、そのみ衣に触ったのです。彼女の病は直ちに癒されました。彼女の病はある意味、公表したくないものだったことでしょう。しかし、ひそかに立ち去ろうとした彼女を主イエスは人々の前に立たせます。長血という宗教的にも汚れを意味するような病に悩んでいた彼女にとって公に癒しを宣言することはとても大切なことだったからです。
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マルコ 5章35〜43節 2019年2月9日 |
イエスはその話している言葉を聞き流して、会堂司に言われた、「恐れることはない。ただ信じなさい」。(36) 主イエスを自分の家に連れていこうとしていたヤイロにとって、主イエスがその道の途中で立ち止まられたことはとてもイライラすることだったことでしょう。そして彼が一番恐れていたニュースが彼に届きます。「あなたの娘はなくなりました」という知らせでした。間に合いませんでした。そして今さら主イエスが来られても遅いというのです。
しかし、主イエスは、その言葉を聞き流されます。私たちにも聞くべき言葉があり、また聞き流すべき言葉があります。主イエスは人々の言葉を聞き流し、またヤイロにもその言葉を聞き流すように迫られたのでしょう。そして、「ただ信じなさい」と語られます。それはまさに、神を信じ、主イエスを信じるということです。
そして、主イエスはヤイロの家に行くと、部屋に入り、子どもの手を取って、「タリタ、クミ(少女よ、起きなさい)」と声をかけて、彼女を生き返らせてくださったのでした。
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