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ヨハネ 16章1〜11節 2019年11月11日 |
ほんとうのことをあなたがたに言うが、わたしが去って行くことは、あなたがたの益になるのだ。わたしが去って行かなければ、あなたがたのところに助け主はこないであろう。もし行けば、それをあなたがたにつかわそう。(7) 弟子たちは主イエスがずっと自分たちのそばにいてくださることを願っていました。しかし神の御旨は彼らの思いとは違っていました。主イエスは、自分が天に帰った後、弟子たちに多くの迫害が臨むことも知っておられました。そして、そのような困難の中にあって、主イエスに信頼して歩み続け、主から託された使命を全うしていくために、弟子たちにはどうしても聖霊なるお方が必要でした。ですから、主イエスは「わたしが去って行くことは、あなたがたの益になる」とおしゃったのです。主イエスが天に帰られた後に、聖霊がつかわされることになっていました。
このお方は「助け主」です。このお方は目には見えませんが、まさに、私たちを支え、助け、与えられている使命に生きることができるように導いてくださいます。また人々が、自分の罪を認めて、神様のところに立ち帰るようにと働きかけてくださいます。
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ヨハネ 16章12〜15節 2019年11月12日 |
けれども真理の御霊が来る時には、あなたがたをあらゆる真理に導いてくれるであろう。(13) 弟子たちにはこの時点では、また主イエスの十字架が理解できないでいました。神が遣わされる救い主がその苦しみによって、私たちのために贖いを全うしてくださるということは、旧約聖書にすでに語られたことでしたが、主イエスのそばにいた弟子たちでさえ、そのことが分かっていませんでした。救い主が死んで、よみがえられることも旧約聖書の中に記されていますし、また主イエスご自身もそのことを繰り返し語っておられましたが、弟子たちの耳には入っていたはずなのですが、全く心に入っていませんでした。
そして弟子たちが本当に主イエスの死と復活の意味が分かるようになったのは、ペンテコステの日、聖霊が彼らの上に降られてからだったのです。聖霊は「真理の御霊」で、私たちをあらゆる真理に導いてくださる、主イエスが教えておられる、その本音の部分を正しく理解させてくださる、理解できるようにしてくださる。聖霊が来てくださってはじめてと主イエスのことが分かるようにされたのです。
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ヨハネ 16章16〜24節 2019年11月13日 |
今までは、あなたがたはわたしの名によって求めたことはなかった。求めなさい、そうすれば、与えられるであろう。そして、あなたがたの喜びが満ちあふれるであろう。(24) 主イエスはひとり十字架の道を進んで行こうとしておられました。主イエスが十字架で死なれるなど、誰が想像できたでしょうか。弟子たちは皆、恐れと絶望に突き落とされるのです。しかし、それはすぐに喜びに変わりました。主は死を打ち破ってよみがえられたからです。
しかし、この時点では、弟子たちには主イエスのおっしゃる言葉の意味が全く分かっていませんでした。ただそれはまさに産みの苦しみのようなものです。どんなに大きな苦しみを経験したとしても、それは大きな喜びに変えられるのです。主イエスはよみがえって、弟子たちに会い、弟子たちの悲しみを大きな喜びに変えてくださいました。そして、今、私たちもまた、やがて栄光の主にお会いする喜びの日を待ち望みながら今の時を過ごしています。
確かに様々な苦しみもあるでしょう。しかし、私たちには主の御前に近づいて、主イエスのお名前によって求めて祈ることが許されています。私たちには大きな特権・支えの約束が与えられているのです。
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ヨハネ 16章25〜33節 2019年11月14日 |
これらのことをあなたがたに話したのは、わたしにあって平安を得るためである。あなたがたは、この世ではなやみがある。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝っている。(33) 主イエスは弟子たちに対して非常にはっきりと語られました。弟子たちは、主イエスに「わかりました」と答えます。確かに弟子たちは、主イエスが一つ一つ説明されるのを聞きながら様々なことを学んだのだと思います。ただ実際には、主イエスの語られたことのどれだけを理解できたのだろうかと思います。
主イエスが十字架を前にして多くの大切なことを語られたのは、弟子たちを煙にまくようにして、混乱と不安に突き落とすためではありませんでした。主イエスは弟子たちに平安を与えようとしておられたのです。
主イエスは、弟子たちがこの世で歩んで行く時に、そこに多くの悩み・苦しみ・困難があることも知っておられました。しかし主イエスはおっしゃいます。「しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝っている」。私たちと共にいてくださる主は、すでに世に勝たれたお方です。私たちの勝利もすでに決まっているのです。
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