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使徒行伝 12章1〜11節 2020年1月27日 |
教会では、彼のために熱心な祈が神にささげられた。(5) 教会の歴史の中で最初の殉教者はステパノでしたが、十二弟子の中で最初に殉教したのは、ゼベダイの子らの一人ヤコブでした。ヤコブはガリラヤ湖の漁師でしたが、兄弟ヨハネと共に主イエスの弟子となりました。けれども、ヤコブは教会に対するヘロデ王の迫害の中で斬り殺されたのでした。ヘロデは、次にペテロをも捕らえ、殺そうとしていました。
教会ではペテロのために熱心な祈りが神にささげられていました。ヤコブの時には祈っていなかったということではないでしょう。神はヤコブとペテロ、それぞれに特別な計画をもっておられました。
ペテロは二重のくさりにつながれて、ふたりの兵隊の間で寝ていました。しかし、神はその御使いを遣わして、彼を救い出してくださいました。どんなくさりも、何重もの扉も、神が救い出されるときに、ペテロを閉じ込めておくことはできませんでした。ペテロは夢を見ていたかのようでした。けれども、主は本当にペテロを救い出してくださったのです。
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使徒行伝 12章12〜19節 2020年1月28日 |
人々は「あなたは気が狂っている」・・・「それでは、ペテロの御使だろう」と言った。しかし、ペテロが門をたたきつづけるので、彼らがあけると、そこにペテロがいたのを見て驚いた。(15〜16) ペテロが救い出された夜も、主を信じる者たちは集まって祈っていました。「マルコと呼ばれるヨハネの母マリヤの家」というのは、マルコによる福音書を書いたマルコの実家で、最後の晩餐も、ペンテコステも、この場所で起こったのだろうとされています。そしてその場所は原始教会の集会所・家の教会の一つだったのでしょう。
彼らはペテロの救いを願って、心を合わせてお祈りしていました。けれども、彼らは祈りながらも、実際に神がこの時のような特別な方法でペテロを救い出してくださるとは思いもしなかったのでしょう。戸口の外に立っているペテロのことを「幽霊だ」とか「ペテロの御使だ」とか言っていたのでした。神は私たちの思いや予想をはるかに越えるような仕方で私たちの祈り・求め・願いに答えてくださるお方です。信仰をもって祈り続けるお互いでありたいと思います。
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使徒行伝 12章20〜25節 2020年1月29日 |
するとたちまち、主の使が彼を打った。神に栄光を帰することをしなかったからである。彼は虫にかまれて息が絶えてしまった。こうして、主の言はますます盛んにひろまって行った。(23〜24) 主の弟子であり、ゼベダイの子、ヨハネの兄弟だったヤコブを殺害したヘロデ王についての後日談です(このヘロデは主イエスの誕生時のヘロデ大王の孫に当たる人物でした)。このヘロデはローマ皇帝の親友でもあり、祖父のヘロデ大王と同じほどの領土を持つことを認めれ、王と名乗ることを許されていました。ある意味、権力を握っていたのです。
ツロとシドンの人々はヘロデの機嫌を損ねてしまったため、何とかヘロデにもう一度取り入ろうとします。そしてヘロデを招いて、彼の演説中に、「これは神の声だ」と民衆に叫ばせます。ヘロデはとてもご満悦だったことでしょう。しかし、ヘロデが得意になって人々の賞賛の声を受けていた時、彼は主の使に打たれて死んだのでした。聖書は彼が「神に栄光を帰することをしなかった」と語ります。彼は小さな虫にかまれて死にました。私たちはいつも主の御前に謙虚に歩み、主に栄光を帰する者でありたいと思います。
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