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使徒行伝 10章1〜8節     2020年1月20日

すると御使が言った、「あなたの祈や施しは神のみ前にとどいて、おぼえられている・・・」 (4)

 ペテロがヨッパに滞在していた時、カイザリヤにコルネリオという人がいました。コルネリオはその地に駐屯していた百人隊の責任者でした。彼は信心深く、家族一同と共に神を敬い、民に数々の施しをし、絶えず神に祈りをしていました。
 ある日の午後三時頃、コルネリオがいつものように祈っていると、神の使いが現れて、「あなたの祈りや施しは神のみまえにとどいて、おぼえられている」と告げました。コルネリオは異邦人でした。しかし、そんな彼の祈りも神さまはちゃんと聞いていてくださいました。
 そして御使いはヨッパにいるペテロを招くようにと告げました。コルネリオは自分のしもべ二人と、信心深い部下の兵卒を呼んで、神に言われたとおりに、ヨッパに送り出したのでした。
 神さまは私たちの祈りも聞いていてくださいます。私たちの祈りも、神への奉仕も、また人々への愛の業も主は覚えていてくださるのです。

使徒行伝 10章9〜23節     2020年1月21日

すると、声が二度目にかかってきた、「神がきよめたものを、清くないなどと言ってはならない」。(15)

 ヨッパにいたペテロの方ですが、お昼頃、ウトウトしていた中で、幻を見ます。天が開けて大きな布のような入れものが四隅をつるされて下りてきます。その中には律法で汚れているので食べてはいけないとされていたものがたくさん入っていました。何だろうと思っていると、声がしました。「ペテロ、立って食べなさい」。ペテロは「ダメです。わたしはこのような汚れたものを食べたことはありません」と答えます。すると天から声がします。「神がきよめたものを、清くないと言ってはならない」。そんなことが三度あってから、布は天に引き上げられてしまったのでした。
 ちょうどその頃、コルネリオから遣わされた人たちがペテロの滞在していた家に到着しました。御霊はペテロに、「ためらわずに、彼らと一緒に行きなさい」と告げました。その時、ペテロは神が彼に告げようとしておられたことを悟ったのでした。主イエスの福音の宣教が大きくまた広がっていこうとしていました。

使徒行伝 10章23〜33節     2020年1月22日

ようこそおいで下さいました。今わたしたちは、主があなたにお告げになったことを残らず伺おうとして、みな神のみ前にまかり出ているのです。(33)

 ペテロはコルネリオの使いの人たちと一緒にカイザリヤに行き、コルネリオに迎えられます。ローマの百人隊長だったコルネリオがガリラヤ出身のペテロの足もとにひれ伏して彼を迎えたところにも、コルネリオの謙遜、またコルネリオが神を恐れる人であったことを見ることができます。
 ペテロは自分が異邦人コルネリオのところに来た経緯を話し、またコルネリオも自分がペテロを招くことになった経緯を話しました。その部屋には大勢の人たちが集まっていました。コルネリオが人々に声をかけ、人々を集めていたのです。
 今、自分たちは「主があなたにお告げになったことを残らず伺おうとして」います、とコルネリオは言います。まさに彼らは大きな霊的な渇きと期待をもってそこにいました。彼らはペテロの前にというよりも、神の御前に近づいて、神の言葉を聞こうとしていたのです。 

使徒行伝 10章34〜48節     2020年1月23日

神は人をかたよりみないかたで、神を敬い義を行う者はどの国民でも受けいれて下さることが、ほんとうによくわかってきました。(34〜35)

ペテロはコルネリオの話を聞きながら、自分とコルネリオをこうして出会わせて下さったのは神であることをより深く認識したことでしょう。また神の言葉を聞こうとしてそこに集まっている人たちのことを見て、厳粛な思いにさせられたと思います。そもそも、ユダヤ人たちは異邦人たちと交際することはなく、異邦人の家に入ることさえあり得ないことでした。異邦人は神の選びの外にある汚れた人たちだと考えていたからです。けれども、神さまのことを聞こうとしてそこにいる人たちの前で、ペテロは主イエス・キリストのことを語り出します。主イエスの十字架とその死、そして復活について語り、その十字架・復活のキリストによって、信じる者たちに罪にゆるしが与えられることを宣言しました。それは旧約の時代から預言者たちによって語られていたことです。それがこの時に実現しようとしているのです。そこにいた人たちは主イエスを信じてバプテスマを受けたのでした。



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