聖書を読むために
御言を読んで味わい、また主の御前に出て祈るということを、習慣としていくために...
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時間を決めること
習慣にするためには毎日、時間を決めておくことがよいと思います。一日の始まりに聖書を読むことには大きな意味がありますが、それが難しかったとしたら、夜寝る前とか、昼休みとか、時間を決めることが長く習慣づけるコツです。
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まとめ読みより、コツコツと毎日
まとまった時間をとって聖書を読むこともすばらしいのですが、たとえば、一ヶ月分を一日で読むというよりも、少しずつでも毎日読むと良いでしょう。
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ガイドを用いる
「愛読の友」もよいのですが、市販の「聖書日課」をお使いになるのも有益です。聖書をどのように読んだらよいのか、という勘所が分かってくると思います。
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御言を思い巡らすこと
聖書を読んだらその御言を思い巡らすことです。心にとめながら、主が私に語ろうとしておられることを求めて、神さまの前に静まるとよいでしょう。読んで読みっぱなしでは、聖書の言葉が私たちの歩みの中に実を結ぶことはできません。
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心に残った御言を書き残すこと
心に残った御言には線を引く、書き込みをする、ノートに書き写すなどして、記録を残しましょう。御言と共に、そこから何を学んだか、教えられたか、決心したかを書いておくと、神さまからいただいた恵みを思い返すことができます。
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通読すること
自分の好みに合わせて御言を拾い読みするのではなく、神が語ろうとしておられることを聞くという意味でも、聖書を最初から最後まで通読する、または通読表などを活用して計画的に読むことをお勧めします。
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自分に語られている言葉として受けとめること
聖書の言葉を「あの人にぴったりだ」と他の人にあてはめて読むというのではなく、神が自分に語りかけておられる言葉として読むことが大切です。神はあなたとつながりを持ちたいと願っておられるのです。
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信じること
神の言葉は真実で、必ず成就します。大切なことは神の言葉を聞く私たちが、信じてその言葉を受けとめることです。「言(こと)」は必ず「事(こと)」になるのです。語られたお方に信頼して聖書を読みましょう。
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従うこと
「信じる」「聞く」とは同時に従うことです。神が何を語られても、「はい」と従う決断をあらかじめしておくことです。神は私たちが従って生きるために必要なすべての恵みを備えていてくださいます。
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神の恵みの語りかけとして読むこと
聖書にもいろいろな読み方があります。たとえば、主イエスと律法学者では全く読み方が違っていましたし、イエスさまを信じる前と後ではパウロの旧約聖書の理解は全く違っていました。
私は子どもの頃、聖書を読むとき、とても厳しい規律として読んでいました。ですから小学校低学年の時、私が選んだ自分の好きな御言葉は「ただ、主にそむいてはなりません」(民数記十四9)でした。私はいつも、主に背かないように、罪を犯さないようにとある意味、ビクビク生きていました。それも大事なことだったと思います。御言によって私は大きな罪から守られたと思います。しかし、そこで読み解く神さまはいつも私をにらみつけ、叱りつけるような厳格な存在でした。ただイエスさまが紹介してくださったのは愛と慈しみ満ちた父なるお方でした。
聖書を読むときに、主がどんなに恵みと愛に満ちたお方であるかに、まず心をとめてください。