出エジプト記19章1~25節

今もし私の声に聞き従い、私の契約を守るならば、あなたがたはあらゆる民にまさって私の宝となる。全地は私のものだからである。そしてあなたがたは、私にとって祭司の王国、聖なる国民となる。(5~6)

 イスラエルの民は導かれて、シナイの荒野に入っていきます。それは主がモーセにご自身をあらわされた場所でもありました。主は天からその山に下り、モーセに律法を授けられました。そして主はイスラエルの民に対して、主の声に聞き従い、その契約を守るようにと命じられたのでした。そしてイスラエルの民は、神の宝、神のものである民とされたのです。彼らは聖なる国民でした。この「聖なる」とは他の民とは一線を画す特別な民ということです。そして、この特別さは、イスラエルの民がエジプトから救い出されたということと共に、神の声を聞き、神が示された契約に従って生きる民という意味で他の民とは違っていたのです。
 主が律法をモーセを通して授けられる前に、イスラエルの民は備えをしなければなりませんでした。また、神に馴れ馴れしく近づくことは禁じられていました。イスラエルの民は神を恐れることを学ばなければならなかったのです。