出エジプト記14章1~31節

「恐れてはならない。しっかり立って、今日あなたがたのために行われる主の救いを見なさい。・・・主があなたがたのために戦われる。あなたがたは静かにしていなさい。」(13~14)

 イスラエルの民は大きな喜びの中で、意気揚々とエジプトの地を出ました。しかし、主はイスラエルの民を最短距離の道には導かれませんでした。そこにはとても細やかな主のご配慮がありました。そして、イスラエルの民は海に通じる道へと導かれたのでした。しかし、それはエジプト人にとってはまるでイスラエルの民が荒野で迷っているように見えたことでしょう。
 前には紅海、後ろからはエジプトの軍隊が迫ってくるという状況の中で、イスラエルの民は悲鳴を上げ、「荒れ野で死ぬよりはエジプト人に仕える方がましです」とさえ言います。
 しかし、主はイスラエルのために戦おうとしておられました。文句を言ったり、悪態をついたり、不信仰の叫びを上げるのを止めて、静かにして、主が自分たちのために何をしてくださるかを見るようにとモーセは民に語ります。そして主は驚くべきことをしてくださったのでした。