十番目の災いは、エジプト中の初子が死ぬという災いでした。恐ろしい裁きでもあります。このようなことになったのはファラオがモーセの語る主の言葉に従おうとしなかったためです。それは、エジプト人にとっては悲惨な裁きの日だったのですが、イスラエルの民にとっては、到底起こりえないと思っていたエジプトでの奴隷生活からの解放、エジプトからの出立を記念する喜びの日でした。そして、この過越の出来事を神は彼らの歴史の原点とされたのです。そして神はこのことを記念し、忘れることのないために、また代々語り継ぐために、毎年、祭をとり行うようにと命じられました。
私たちの信仰の原点はどこにあるでしょうか。あなたはその記念の日を祝っていますか。誕生日や結婚記念日も大切にするとよいと思います。それと同じように、私たちの信仰の歩みの中での原点・記念日を心いっぱい祝うことができればと思います。私たちはとても忘れやすい者だからです。