出エジプト記9章1~7節

一方、主は、イスラエルの家畜とエジプトの家畜とを区別する。イスラエルの人々の家畜は一頭たりとも死ぬことはない。(4)

 第五の災いがエジプトに臨みます。それは家畜に対する疫病の災いでした。家畜、馬、ろば、らくだ、牛、羊などが重い疫病で死ぬという災いです。主はこの時も、その前日にファラオに対して災いが起こることを予告されます。それは起こったことが決して偶然ではなく、そこに主の働きがあることをファラオが悟るためでした。そしてファラオはそのことを通して、悔い改めて、奴隷として苦役につかせていたイスラエルの民を自由にすべきであることを知らなければなりませんでした。ここでも神はエジプトの民とイスラエルの民を区別されます。イスラエルの民の家畜は一頭たりとも死ぬことはないと主は語られましたが、はたしてその通りになりました。
 ファラオはエジプトの家畜が疫病に倒れるのを見、イスラエルの民の中では、家畜は一頭も死んでいないことを確認しました。ファラオはそれでもなお神を恐れることをせず、心をかたくなにしたのでした。