出エジプト記7章26節~8章11節

ファラオは一息つく暇ができたのを見て、心をかたくなにし、また二人の言うことを聞かなくなった。主が語られたとおりである。(11)

 第二の災いは蛙でした。蛙はエジプトにおいては、生命をもたらす女神ともされていました。しかしその蛙がナイル川に群がり、家の中に入り込みました。寝室にも台所にも入り込みました。家中が蛙で埋め尽くされるほどで、ファラオも困り切って降参します。モーセを呼んで、蛙を家から去らせ、ナイル川だけに住むように、主に祈ってほしいと懇願します。そして、イスラエルを去らせ、主にいけにえをささげることを許すと明言したのでした。
 ファラオがモーセに、「主に祈ってほしい」と言うのを聞いて、モーセはどんなに喜んだことでしょう。モーセはファラオのために祈ります。そして蛙の大群はエジプトの人々のもとを去ったのでした。モーセが言うように、蛙の大群が現れ、またモーセの祈りに答えていなくなるということは、主の力をファラオとエジプトの人々に知らしめたことでしょう。しかし「一息つく暇ができた」時、ファラオは心変わりして、イスラエルを去らせませんでした。