出エジプト記6章28節~7章13節

私がエジプトの上に手を伸ばし、イスラエルの人々を彼らの中から導き出したとき、エジプト人は私が主であることを知るようになる。(七5)

 モーセはここでも再び、「私は話し下手な者です」と語ります。モーセは、四十年間羊飼いをしましたので、あまり人と話す機会がなかったかもしれませんので、本当にうまく話せないという思いがあったかもしれません。特に、エジプトの言葉で話すことに余計に不自由さを感じることもあったことでしょう。実際、自分が話しても何も事態がよくなっていかないという中で、余計に自信を失っていたかと思います。
 しかし、神はまさに神の使いとしてモーセを立てておられました。ただ、それはファラオがモーセの言うことをそのまますぐに受け止めてくれるということではありませんでした。多くの災いがエジプトに臨むことになります。しかし、それはエジプト人たちにとっても決して単なる聞き分けの悪いファラオに対する裁きと言うことだけではなく、神はそれらを通してエジプト人にも主なるご自身を知らせたいと思われたのです。