モーセとアロンは、エジプトに行き、イスラエルの長老たちに、主が語られた言葉を伝えます。それは主が彼らの苦しみを見て、彼らを顧み、救おうとしておられるということでした。イスラエルの民は心から感謝します。
そしてモーセとアロンはイスラエルの人々の期待を帯びてファラオの前に立ちます。彼らが語ったのは、神が与えてくださった知恵の言葉だったでしょう。イスラエルを去らせ、荒野で主のために祭を行わせよ、ということでした。神はモーセにあらかじめ、ファラオが民をたやすくは去らせないことをすでに語っておられました。(四21)
しかし、ここで起こったことはとても厳しいものでした。ファラオはイスラエルの民を去らせず、その苦役をますます重くしたのです。イスラエルの人たちの冷たく厳しい視線を浴びながら、四面楚歌のモーセは主のもとに帰って悲鳴にも似た叫びを上げたのでした。