創世記25章1~18節

アブラハムは良き晩年を迎え、老いた後、生涯を全うして息絶え、死んで先祖の列に加えられた。息子のイサクとイシュマエルは、マムレの向かい、ヘト人ツォハルの子エフロンの畑地にあったマクペラの洞窟に彼を葬った。(8~9)

 アブラハムはサラの死後、三八年生きて、この地上の生涯を終えていきます。アブラハムが死んだ時にはイサクは七十五歳、イサクの子エサウとヤコブが十五歳ということになります。神はアブラハムにあなたの子孫は地のちりのように空の星のようになる、と言われました。その意味では、アブラハムは完全な形ではまだ約束の成就を見ていません。しかし、彼は孫たちを見ながら、「良き晩年を迎え・・・生涯を全うし」たのでした。私たちの生涯の一番元気な時にどれだけのことをしたかということも大切でしょうけれど、その晩年をも祝福してくださる神を見上げたいと思います。
 アブラハムの葬りにはイシマエルとイサクが顔を合わせ、心を合わせてこれを行います。アブラハムは父親としてイシマエルのことも心配していました。十二の部族を生み出し、イサクと共に父を葬る姿に主の憐れみの大きさを思います。