アブラハムの妻サラは百二十七歳で死にます。アブラハムと一緒にハランを出た時が六十五歳歳でしたから、それ以来、六十年以上アブラハムと共に主に従って生きたことになります。彼女が九十歳の時にイサクが生まれました。サラが死んだのはイサクが三十七歳の時ということになります。サラの死は、アブラハムにとっても息子イサクにとってもとても大きな悲しみ・痛みだったことでしょう。アブラハムは妻サラを葬る場所を持っていませんでした。そこで彼はヘト人たちから土地を買い取ります。
その話の中で、ヘト人たちは、アブラハムのことを「私どもの中で神のように優れたお方」と言います。それまで築かれた信頼関係、またそれまでに示されてきた誠実な姿がこのような時に、人々が好意的に受け止めてくれる鍵となったのです。アブラハムは土地を差し上げますとの申し出を受けましたが、お金で借りを作ることをよしとせず、犠牲を払って妻サラを葬りました。