アブラムがハランを出た時、彼は七五歳、妻サライは六五歳でした。アブラムは主を信じました。しかし、何も起こらないまま十年がたち、アブラムは八五歳、サライは七五歳になります。妻サライも出産をあきらめます。そして、エジプトから来た自分の女奴隷ハガルをアブラムに与え、彼女を通して自分の子を得ようとします。このことは当時の社会おいては普通に行われていたことでした。そして確かにハガルは妊娠します。しかし、そのことは神がアブラムたちに考えておられたことではありませんでした。
ハガルは女主人サライを見下げるようになります。ただ逆に、サライにつらく当たられて、ハガルは逃げ出したのでした。ハガルは逃げて行くシュルへの道沿いの泉のほとりで御使いと出会います。そして女主人のところに戻り、へりくだって仕えるようにと言われます。彼女はサライのところに戻ります。自分を見守ってくださる神に出会ったからです。