創世記15章1~20節

主はアブラムを外に連れ出して言われた。「天を見上げて、星を数えることができるなら、数えてみなさい。」そして言われた。「あなたの子孫はこのようになる。」アブラムは主を信じた。主はそれを彼の義と認められた。(5~6)

 アブラムがハランを出た時、アブラムは神が語られた言葉にしたがって、自分と妻サライとの間に子どもが与えられることを期待していたでしょう。しかし、アブラムには一向に子どもが生まれません。ますます子どもが生まれる可能性は低くなっていることをアブラムも認めざるを得なかったはずです。
 そんな時に、主はアブラムに語りかけられました。アブラムは正直に神に申し上げます。「主なる神よ。私に何をくださるというのですか。私には子どもがいません」。主はアブラムを外に連れ出し、天を見上げて、星を数えるようにおっしゃり、「あなたの子孫はこのようになる」と約束されたのでした。そしてアブラムはこのように語られた主を信じました。そして主もまた彼の信仰を義と認められたのでした。後に初代教会の指導者パウロはこのアブラムの出来事を、信仰によって神に義とされる「信仰義認」の旧約聖書における根拠の一つとして上げています。