創世記10章1~32節

クシュはまた、ニムロドをもうけた。ニムロドは地上で最初に勇士となった者である。彼は主の前において勇ましい狩人であった。それゆえこういうことわざがある。「主の前における勇ましい狩人ニムロドのようだ。」(8~9)

 ノアの子たちからまた人類が増え広がっていきます。そしてこのところには、3人の子どもたちの子孫がそれぞれ取り上げられています。ヤフェトの子孫はイスラエルよりもずっと北に広がっていきます。ハムはアフリカや中近東に広がって行きました。そしてセムの子孫はメソポタミアから中東の地域に住みました。そしてこのセムの一族に属していたアブラハムの物語が十二章以降に展開していきます。
 ハム族の中にニムロドという人が出てきました。ニムロドは「地上で最初に勇士となった人物」とされています。そして彼は「主の前における勇ましい狩人」と称されたのでした。そして、多くの豊かな土地をその支配下に置くようになっていきます。勇士であること自体は悪いことではありません。しかし、その勇ましさが主に対抗して自分の力を誇るようになったり、他者を支配するために用いるようになっていくと堕落していきます。私たちは主の前にどのように生きるでしょうか。