創世記1章1節

初めに神は天と地を創造された。(1)

 また創世記から読み進んでいきましょう。前回は一日一章ずつ読みましたが、これからはまた細かく区切りながら御言葉を味わっていきたいと思います。
 聖書は「初めに神は」という言葉で始まります。聖書は、神の存在などについての哲学的な議論などはしませんし、科学的証明などにも興味はありません。「初めに神」とあるように、聖書において神がおられるということはあまりにも自明なこと、論ずるまでもないことなのです。
 そして聖書の神は創造者です。神だけが創造者であり、他のすべてのものは被造物、造られたものです。神が創造者だということは、神と私たちの間には決して越えることのできない違いがあるということです。神は初めからおられるお方、何がなくても、何にも依存することなく存在できるお方です。そして神が創造者だということは、造られた世界の中には創造者である神の意志と目的があるということです。神さまの造られた世界の中に、神に造られたものとして生きる恵みを心から感謝したいと思います。