ヨハネ黙示録17章

この者どもは小羊と戦うが、小羊は彼らに勝利する。小羊は主の主、王の王であり、小羊と共にいる者たちは召された者、選ばれた者、忠実な者だからである。(14)

 ここで描かれる「大淫婦」はこの世の繁栄に酔いしれる悪の支配を指しています。最初にこの黙示録を読んだ人たちは、その当時繁栄を極めていたローマ帝国のことを思い浮かべたことでしょう。世界中の富と栄華がローマに集まっていました。道徳的な腐敗がはびこり、貧富の差が大きくなっていました。権力者たちは贅沢三昧の歩みをしていましたが、虐げられた人たちはとても厳しい生活を強いられていました。偶像礼拝や皇帝礼拝が強制され、主を信じる人たちは迫害の中に置かれていました。
 ローマ帝国だけではありません。悪の力はこの世において勝ち誇っているように見えるかもしれません。しかし、最後に勝利するのは小羊なるイエス・キリストであり、イエス・キリストに従う者たちです。私たちは主の主、王の王であるお方にどこまでも忠実に従っていく者たちでありたいと思います。