ヨハネ黙示録14章

また、私が見ていると、小羊がシオンの山に立ち、小羊と共に十四万四千人の者たちがいて、その額には小羊の名と、小羊の父の名とが記されていた。(1)

 地はまるで竜と獣がすべてを支配しているかのように見えます。しかし、幕が開くように、シオンの山に立つ小羊と、十四万四千人が現れます。この十四万四千という数字は、すでに見てきたように、実数と言うよりも、完全数から来る象徴的な数でしょう。彼らは獣の刻印ではなく、小羊なるイエス・キリストの刻印を押されています。彼らは主のものです。そして彼らはきよく、小羊のいくところにはどこにでもついていきます。それは決して強制的にいやいやながらということではありません。彼らは小羊を愛し、喜んでついていくのです。
 彼らは心から主を賛美します。そして天使たちは裁きの時が来たこと、勝ち誇ってきたこの世の権力に裁きが告げられ、主に従う者たちに安らぎと豊かな報いが与えられることが宣言します。歴史の完成の時が近づいているのです。