ヨハネ黙示録13章

また、小さな者にも大きな者にも、富める者にも貧しい者にも、自由人にも奴隷にも、すべての者にその右手か額に刻印を押させた。・・・この刻印とはあの獣の名、あるいはその名の数字である。(16~17)

 この章には二頭の獣が出てきます。第一の獣は海から出てきます。この獣についてはローマ帝国を指していて、その頭の角はローマ皇帝たちだとされることも多いのですが、単にローマ帝国というだけでなく、終末に現れる反キリストととるとよいでしょう。人々はこの獣の力に驚き、この獣を拝むようになります。
 第二の獣は地から上ってきます。そして人々に海から上ってきた第一の獣を拝ませます。この第二の獣は偽預言者を指しています。これらの獣は、様々な奇跡を行い、人々を惑わすと共に、自分たちを拝むようにと人々を脅していきます。そして人々に自分の名をあらわす刻印を押します。それはその人が、社会的に自由人でも奴隷でも、どれだけの社会的な立場を持っていたとしても、その獣の所有であることを示すものでした。私たちは誰のものなのでしょうか。