ヨハネ黙示録9章

これらの災いに遭っても殺されずに生き残った人々は、自分の手で造ったものについて悔い改めず、なおも、悪霊や、金、銀、銅、石、木で造った、見ることも聞くことも歩くこともできない偶像を拝むことをやめなかった。(20)

 第五、第六のラッパが吹き鳴らされます。ここで描かれる状況はとても恐ろしく不気味です。底なしの淵の穴から出てくるばったや、騎兵たちの乗る獅子のような頭をもった馬など文字通りに思い描くと言うよりも、黙示文学の特色をもった表現として象徴的にとらえるとよいでしょう。そこで起こる災いの厳しさ、そこに働く悪の力の恐ろしさなどを受け取るべきなのだろうと思います。
 神がそのような裁きとしての災いの中にあってもなお、そこに限界を設け、死んでいく人たちも多くいる中で、なお生き残る人がいるということは神の大きな憐れみです。そして神は残された者たちが、神の御前に悔い改めて、神に立ち帰ることを願っておられました。しかし、生き残った人たちはなおも悔い改めることなく、まことの神を信じるのではなく、偶像や悪霊を拝み続けました。私たちは、神の御思いを知って、神の御前に悔い改め、日々神に従う者でありたいと思います。