この六章においては、七つの封印のうちの六つが解かれていきます。封印が一つ解かれるたびに、地に災いが臨みます。第一の封印の災いは強大な武力を持つ王の出現、第二の封印で出てくるのは平和が失われ人々が殺し合うこと、第三の封印では貧富の差の拡大、第四の封印の時には剣と飢えと死、第五の封印の時にはさらなる迫害、第六の封印の時には天変地異・・・と次々と災いが臨みます。
そんな中で殉教した人々は主に向かって正しい裁き、彼らの血への報復を神に求めます。しかし、神は彼らに白い衣を与え、もう少し待つように語られ、さらに殉教者の数が重ねられてくことを予告されます。この黙示録が書かれた時代の教会も多くの迫害の中にあります。殉教者たちもいたことでしょう。しかし、黙示録は、それが決して主イエスの敗北ではなく、そのこともまた主のご計画の中にあることを示しながら、キリスト者たちを励ましているのです。