ユダ

あなたがたを守ってつまずかない者とし、傷のない者として、喜びの内に栄光の御前に立たせることができる方、私たちの救い主である唯一の神・・・(24~25)

 この手紙はヤコブと同じように主イエスの弟であったユダが書いた手紙です。宛先は分かりませんが、旧約聖書や当時のユダヤ教の文書にも親しんでいたユダヤ人キリスト者ではないかと思われます。
 この手紙でユダは偽教師に注意し、「ひとたび伝えられた信仰のために闘うこと」を勧めています。偽教師たちは、神の恵みを放縦な生活に変えていました。彼らは、神は私たちを信仰によって救ってくださるのだから、何をしても許されると言って罪にふけった生き方をし、また人々に教えていたのです。しかし、それは主イエスを否定する生き方です。
 信仰を守る戦いがありました。しかし、この手紙の結びの部分で。ユダは神を「あなたがたを守ってつまずかない者とし、傷のない者として、喜びの内に栄光の御前に立たせることができる方」と呼びます。私たちはこのお方に支えられているのです。