主イエスの弟子の1人だったヨハネは十二弟子の中でも一番若かっただろうとされています。しかし、ヨハネが福音書や手紙、黙示録を書いたのは一世紀末、彼の晩年であり、他の弟子たちは皆、すでに殉教していたことでしょうる。主イエスが天に帰られてからすでに六十年がたち、主イエスを信じる者たちの教会が、その当時の地中海世界各地に生まれていました。しかし、外からは迫害、内側からも様々な間違った教えが教会に入り込もうとしていました。そのような中で、ヨハネは教会のために手紙を書きます。
このところで、ヨハネは自分たちの交わりは「御父と御子イエス・キリストとの交わり」だと言います。本来、罪深い私たちはそのような交わりに入れていただく資格はありません。しかし、主イエスはその血をもってそんな私たちをあがなってくださいました。私たちが罪を告白し、闇を離れて光の中を歩む時に、主は私たちを赦し、きよめて、その豊かな交わりの中に入れてくださるのです。