ペトロ一3章

髪を編んだり、金の飾りを身に着けたり、衣服を着飾ったりするような外面的なものではなく、柔和で穏やかな霊という朽ちないものを心の内に秘めた人でありなさい。これこそ、神の前でまことに価値があることです。(3~4)

 この章ではまず妻と夫との関係が語られます。主イエスを信じた人たちは夫婦関係においても変化が生まれていくはずです。妻は夫に仕え、夫も妻を尊敬します。外面的な美しさやたくましさではなく、内側を整えていくことが大切です。
 さてこの手紙も終わりに近づいてきました。ペトロがこの手紙を書いた大きな目的は、迫害の中にある諸教会の人たちを励ますということがありました。悪意をもって近づいてくる人たちもいるでしょう。正しい歩みをしているのに、悪口を言われたり、罵られることもあるかもしれません。しかし、私たちは仕返しをしたり、相手を言い負かして恥をかかせるということではなく、かえって祝福します。私たちはそのために召され、そのために生かされています。本来、祝福をいただくに価しない私たちが、神に愛されて、その豊かな祝福の中に生きる者とされたからです。