ヤコブ3章

しかし、上からの知恵は、何よりもまず、清いもので、さらに、平和、公正、従順なものです。また、憐れみと良い実りに満ち、偏見も偽善もありません。義の実は、平和をもたらす人たちによって平和のうちに蒔かれます。(17~18)

 信仰は心の中だけではなく、その人の行動や生き方にも現れてくるとヤコブは言います。そして、その一つの顕著な現れは私たちの語る言葉に出てくるのだろうと思います。私たちは「心にもないことを言ってしまった」という言い方をします。確かに、言葉が心の中にあることと裏腹になっているということもあるでしょう。しかし基本的には心の中にあることを口が語るものです。私たちは語る言葉に注意したいと思います。言葉は時にひとを 傷つけ、つまずかせます。そして、私たちがよい言葉、人を生かすきよい言葉を語るためには、私たちの心の中に何があるかが問われるのです。
 そしてまた、ヤコブは知恵について語ります。上からの知恵と下からの知恵があります。下からの知恵は人を誇らせ、他者を踏みにじります。しかし、神が与えて下さる上からの知恵は、人を生かし、良い実を結ばせ、平和をもたらすのです。