ヘブライ11章

ところが実際は、彼らはさらにまさった故郷、すなわち天の故郷にあこがれていたのです。だから、神は彼らの神と呼ばれることを恥となさいません。事実、神は、彼らのために都を用意しておられたのです。(16)

 信仰者列伝と呼ばれる個所です。私たちは、すべてにまさる主イエスを信じて生きることを求められています。「信じる」ということは、単に主イエスを全く知らないところからキリスト教に入信するということではありません。ここで名前を上げられている信仰者たちは、彼らの人生の具体的な歩みの中で、神を信じ、神に信頼して生きたことによって覚えられているのです。
 これらの信仰者たちはこの世的に見るなら多くの苦難の中を通り、報われることが少なかったかもしれません。この地上の富や成功という意味では、主を信じないで生きた人たちの中にも豊かな人たちは多いでしょう。しかし、信仰者たちはさらにまさった故郷、天のふるさとに思いを向けて生きていました。そして神は彼らの信仰、彼らの希望を裏切ることなく、答えてくださいました。そして彼らの信仰は今、私たちに手渡され、受け継がれているのです。