神がイスラエルの民をエジプトから救い出された時、神はモーセを通して、イスラエルの民の中心に幕屋を建てるように命じられました。その幕屋には聖所と垂れ幕で隔てられた至聖所がありました。そしてその至聖所には年に一度だけ大祭司が動物の血を携えて入っていきました。それはやがて来られるキリストを指し示す型でした。型は本体のある側面を映し出しているに過ぎません。
やがて来られた主イエスは、動物の血ではなくご自身の血を携えて、ただ一度天の聖所に入り、永遠の贖いを全うされました。そして、そこでささげられたキリストの血は、私たちの良心をきよめて死んだ行いから清め、私たちが罪赦され、あらゆる汚れから清められて、生ける神に仕えることができる者としていきます。私たちは生ける聖なる神に仕えることなど到底できないものですのに、キリストの血はそのことを私たちのために成し遂げてくださったのです。