テモテ一1章

「キリスト・イエスは罪人を救うために世に来られた」という言葉は真実であり、すべて受け入れるに値します。私は、その罪人の頭です。(15)

 老年になったパウロが若い伝道者テモテに書き送った手紙です。パウロはテモテに期待し、ユダヤ人の中でも伝道しやすいようにと割礼を受けさせ、自分の伝道旅行に同行させました。そして単に手取足取りいろいろなことを教えたと言うよりも、時には一人で教会に遣わして教会の指導に当たらせるということさえありました。まさに実地訓練を通じて、テモテを育てて行ったとも言えるでしょう。
 パウロはここで自分の生涯について証しをしています。「私は、かつては冒瀆する者、迫害する者、傲慢な者でした」。しかし、そんな自分を主は救い出して、奉仕の務めにつかせてくださったのです。
 パウロは非常に真面目に生きてきた人でした。しかし、パウロは自らのことを「罪人の頭」と言います。私たちもまた自分が罪人の頭であることを認め、そんな自分を救うために来てくださった主イエスに感謝したいと思います。