パウロは、テサロニケ教会の中にあった主イエスの来臨に関するさらなる混乱や疑問に答えます。テサロニケ教会にやって来て、主は実はすでに再臨されてしまっている・・・と主張して、ある人たちを惑わしたり、不安にさせる人たちがいたのです。
ここでパウロは、主の再臨が起こる前に「不法の者」が現れると言います。この「不法の者」というのはすでに歴史の中で登場してしまった誰かというより、主の再臨の前に現れて、神を汚し、人々を惑わし、偽りを信じさせようとする者を指しています。ですから、いつの間にか気がついたら主イエスの再臨が済んでしまっていたということはないのです。
主イエスの再臨は私たちにとって永遠の慰めであり、確かな希望です。私たちの神はその再臨に備えて、私たちを善い行い・善い言葉に生きる者としてくださるのです。