パウロはコロサイの信徒たちに「たゆまず祈りなさい」と勧めるだけでなく、「私たちのためにも祈ってください」と求めます。信仰の先輩も後輩もありません。教師でもあったパウロが生まれたばかりの異邦人教会の人々に祈りのとりなしを求めています。私たちはこのようにお互いの祈りによって支えられ、支え合っているのです。
「言葉」というのはとても難しいものです。私たちは言葉によって人々を傷つけたり、大きな過ちや失敗を犯すことがあります。ただだからと言って、語らなければならないことを恐れて語れないということでも困ります。ここでパウロは「塩味の効いた」言葉と言います。真実を相手に伝え、その生涯を豊かにするような言葉をきちんと語ることのできる者でありたいと思います。ただ、同時に何でもはっきり語ったらよいということでもないでしょう。「快い言葉」(口語訳では「優しい言葉」)とあるのですが、人を生かす言葉を語ることができる者でありたいと思います。