パウロはフィリピのキリスト者たちに、へりくだって生きるようにと勧めます。私たちは、自分が一番偉いとは言わないかもしれません。ただ私たちは案外、自分はあの人よりはましだと思っています。自分の前にいるのが誰であれ、その相手を自分よりも優れた者と考え、その人から学ぶ姿勢を持ちたいと思います。
このところで、パウロは究極の謙遜な姿として、へりくだって人の姿となり、十字架の死にまで従われたキリストに目を向けさせます。またここでパウロはテモテやエパフロディトについても語ります。エパフロディトはフィリピ教会からの献金を持ってローマの獄中にいたパウロのもとに来ました。エパフロディトとしては、献金を届けるだけでなく、不自由を覚えているであろうパウロの手伝いをするつもりでした。しかし、彼はパウロのところで病気になり死にそうになります。そして彼は自分の病気のことがフィリピの人たちにも伝わっていることを知って恐縮していました。しかし、パウロはエパフロディトを心から受け入れてほしいと言葉を添えて、彼を送り返すのです。