パウロはまもなくコリントに向かおうとしています。コリント教会の大きな問題が解決され、コリント教会がその問題にしっかりと向き合って、悔い改めたということを心から感謝しつつ、パウロはなお。コリント教会が越えなければならない問題があることも知っています。
パウロはコリント教会の人たちに信仰に生きてほしいと願い、また彼らの中に住んでおられる主イエス・キリストに信頼してこの手紙を閉じます。
この書の最後にある祈りの言葉は、多くの教会で礼拝の最後に牧師によって祈られる「祝祷」として用いられている言葉です。ここには三位一体の神があがめられ、その祝福が祈られています。イエス・キリストの恵み、父なる神の愛、聖霊の交わりがあなたがた一同と共にあるように・・・そのような祈りをもって礼拝は結ばれます。それはこの世から集まって来た会衆が、再びこの世に送り出されていく、まさに派遣の祈りです。そしてパウロはこの三位一体の神の祝福がコリントの教会を支えると主に信頼して筆を置くのです。