パウロはその三回目の伝道旅行中にこの手紙を書いています。第3回目の伝道旅行で一番多くの時間を費やしたのはエフェソであり、コリントの信徒への手紙一はこのエフェソから書かれました。しかし、パウロはこの第二の手紙を書いている時には、すでにマケドニアに移動しています。
この間もパウロはずっとコリント教会のことを心配していたことでしょう。そして、そのパウロのもとにテトスが戻ってきました。そしてテトスはコリントの信徒たちがパウロの手紙を真摯に受け止め、大きな悲しみをもって、罪と真剣に向き合って、悔い改めているというニュースを伝えたのでした。そのことはパウロをどれだけ慰め、励ましたことでしょう。
私たちは悲しいこと、苦しいことは避けたいと思います。しかし、私たちを生かし、私たちを聖なるものとすることにつながる悲しみがあります。コリントの教会はこの悲しみを通って、もう一度新しくされ、よみがえっていったのです。