コリント1 16章

目を覚ましていなさい。信仰にしっかりと立ちなさい。雄々しく強くありなさい。何事も愛をもって行いなさい。(13~14)

 パウロはこの手紙を三回目の伝道旅行の途中、エフェソで書いています。三回目の伝道旅行で一番時間を使ったのはエフェソで、その後、彼はマケドニアに渡り、そして、コリントの方に行こうとしていました。この三回目の伝道旅行ではパウロは、異邦人教会を回って、貧しいエルサレムのユダヤ人教会のために献金を集めていました。そして、パウロは、コリントの人たちにもこの献金に加わるように勧めています。
 そしてパウロは、信仰に立って雄々しく生きるようにとコリント教会の人たちを励まします。もちろん、ここでの雄々しさ、強さは愛に裏付けられたものです。
 そしてパウロは、挨拶の言葉を添えて、この手紙を締めくくります。ここには、アキラとプリスカの名前もあります。彼らはコリント教会にも名前を知られた人たちで、パウロと共に、コリント教会のことを心にかけ、祈っていたことでしょう。コリント教会は、そのような交わりとつながりの中に置かれていたのです。