コリント1 11章

イエスは、引き渡される夜、パンを取り、感謝の祈りを献げてそれを裂き、言われました。「これは、あなたがたのための私の体である。私の記念としてこのように行いなさい。」(23~24)

 次に、パウロはコリント教会を混乱させていたいくつかの課題についても語っていきます。この当時の習慣として女性はかぶり物をかぶるということがありました。パウロは、ここで男性がかぶり物をかぶるのはおかしいし、女性がかぶらないのもおかしいと語ります。パウロはここでそれを権威のしるしとして理解するのですが、同時に、男性も女性も、お互いがいないと存在できないことを理解しています。今日のプロテスタント教会では、このかぶり物は時代文化の制約のなかったにあった習慣としてとらえます。パウロは、それを教会の中での秩序の問題として考えたのです。
 次にパウロが問題にしたのはコリント教会の中にあった聖餐に関する混乱の問題です。コリント教会でも聖餐式が行われていましたが、その意味が分からなくなり、聖餐に向き合う姿勢がゆがんでしまっていました。パウロは主イエスの言葉を思い起こさせ、聖餐の意義を再確認します。それは主イエスの贖いの恵みを思い起こさせ、再確認させるものでした。