ローマ13章

主イエス・キリストを着なさい。欲望を満足させようとして、肉に心を向けてはなりません。(14)

 キリスト者の具体的な歩みについて語る中で、パウロは「上に立つ権威に従いなさい」と語ります。上に立つ人々の多くは信仰者ではないでしょう。ただそうであっても、彼らもまた主の御手の中で、無意識であっても神に仕える者としてその役割を果たしています。もちろん、上に立つ人たちが、私たちに神に背くこと・罪を犯すことを強要する場合には、自分の立場を明確にして抵抗することが必要です。ただ同時に、キリスト者には上に立つ人々が与えられている職務をきちんと遂行できるようにとりなし、祈る責任が与えられています。
 救いの完成の時が近づいています。ですから私たちは闇の行いを脱ぎ捨て、罪から離れる必要があります。そして私たちは神の御心にかなう歩みをしていきます。私たちの努力や修練でそのような聖なる生活を送るようにということではありません。パウロは「主イエス・キリストを着なさい」と語ります。主イエスの恵みが私たちに聖なる歩みをさせるのです。