ローマ10章

実に、人は心で信じて義とされ、口で告白して救われるのです。(10)

 律法を自分の力で全うして救いを得ようとするのはとても無謀なことであり、神が私たちに期待しておられることではありませんでした。熱心に律法を行うことによって救われるのではありません。私たちは、神の御心の中に生きることができない自分を認め主て、救い主にすがることによって救われるのです。
 私たちがこのお方を私たちの救いとして信じ、受け入れ、それを告白する時に救われます。救いは私たちの真面目さや努力によって与えられるのではありません。心で信じ、口で告白する時に神が与えてくださるものなのです。
 主は私たちの心を見ておられます。ですから、心で信じることはとても大切なことです。けれども私たちは自分の信仰を心の中だけに秘していてはなりません。公にそれを告白することが大切です。
 しかし、イスラエルの民は、差し伸べられている主の御手を握ることなく、主を呼び求めることもありませんでした。そのような中で神の恵みは異邦人たちに向けられるようになったのです。