パウロに対する陰謀が発覚し、パウロはローマの軍隊に護送されるようにしてカイサリアに移されます。そして、総督フェリクスの前で、ユダヤ人たちに訴えられたのでした。彼らはパウロのことを「疫病のような男」と言います。彼らはパウロがいかに有害であるかを訴えるために、そのような表現を使ったのでしょう。しかし、同時にそれはパウロの影響力の大きさを示しているとも言えます。この男がいても何も問題がない、痛くもかゆくもないというのではなく、その存在に脅威を覚えていたのです。
パウロは人々の前でも、またフェリクスに個人的に呼び出される場面においてもとても大胆に証しをします。彼は確かに囚われの身でした。しかし、彼の語る神の言葉を誰も止めることはできなかったのです。そしてその神の言葉は聞く人々の中で信仰を呼び起こし、命を与えて、誰も止めることのできない勢いで広まっていきました。そして、その主の言葉の力は今も変わることがありません。