イコニオン、リストラ、ペルゲなどでのパウロの宣教の記録です。リストラでは、生まれつき足が悪くて歩けなかった男が信仰によって躍り上がって立ち、歩き始めるという奇跡が起こりました。人々は驚いて、バルナバとパウロを「神さまだ」と言ってあがめ、礼拝しようとします。パウロたちは必死で彼らを止め、まことの神さまについて語ります。リストラの人々が信じていたのはギリシャ神話の神々でした。そしてその神々はとても人間的で多くの過ちも犯し、いろいろな問題を抱えた存在でした。しかし、パウロたちが伝えようとしていた聖書の神は天地万物を創造された神であり、今も世界を治め、私たちに恵みと喜びとを与えて下さるお方です。そしてこの聖書の神は、まだこのお方を知らないリストラの町の人たちの神でもありました。その人たちのうちにも主は働いておられたのです。パウロたちはまたアンティオキアに戻ります。そして祈っていてくれた教会の人たちに喜びと感謝の報告をしたのでした。