使徒11章

ところが、その中にキプロス島やキレネから来た人がいて、アンティオキアへ行き、ギリシア語を話す人々にも語りかけ、主イエスの福音を告げ知らせた。主の御手が共にあったので、信じて主に立ち帰る者の数は多かった。(20~21)

 ペトロがコルネリウスの家に行って、そこで食事をしたというニュースは、生まれたばかりの教会にとって、とても大きな物議を引き起こしたようです。しかし、ペトロは、そこで異邦人たちに御言葉を語っていた時に、最初ペンテコステの日に聖霊が降られたように、同じことが異邦人であるその人々に起こったことを証しします。そして教会は、神が異邦人にも悔い改めと命の救いを与えてくださったのだということを悟ったのでした。
 アンティオキアでも同じようなことが起こります。最初は各地に散っていった信者たちは、ユダヤ人たちだけに主イエスの福音を語っていました。でもアンティオキアではユダヤ人以外の人たちにも福音が語られ、そこで信じる人たちが多く起こされていったのでした。このアンティオキアで初めて、主イエスを信じる人たちは「キリスト者(クリスチャン)」と呼ばれるようになります。彼らはいつもキリストを語り、キリストに感謝して歩んでいたのでしょうね。