ヨハネ5章

イエスは、その人が横たわっているのを見、また、もう長い間病気であるのを知って、「良くなりたいか」と言われた。(6)

 エルサレムの神殿の北側にベトザタの池というプールがあり、その池には5つの回廊がありました。しかし、そこには異様な光景が広がっていました。病気の人、体の不自由な人たちが大勢身を横たえていたのです。彼らはその池の水面をじっと見つめていました。その水が動くときに最初にそのプールに入った人はどんな病気でもあっても癒されると言われていたのです。
 主イエスがそこに立たれたとき、三八年間病気で苦しんでいる男に目を止められました。主イエスは彼に「良くなりたいか」と声をかけられます。この病気の男は「治りたいです。私を癒してください」とストレートに答えることはできません。それだけ、彼の抱えていた心の痛み、失望、嘆きが大きかったのでしょう。主イエスは彼に「起きて、床を担いで歩きなさい」と命じられました。すると彼はすぐに癒され、床を担いで出て行ったのでした。私たちは主イエスの問いにどのようにお答えするでしょうか。